カワニナの飼育、繁殖方法

巻貝類
水槽で繁殖しているカワニナです。

私が8年ほど前から継代飼育しているカワニナの飼育方法をご紹介します。なかなかうまく飼育できずにいる方の参考になればと思います。タニシは飼育したことはありませんが応用できるかもしれません。私の飼育方法、環境をお伝えします。

それまでは捕まえてきては水槽に入れていましたがいつもうまくいかずに死なせてしまっていました。しかし、今からご説明する水槽のセットにしてからはとにかく増えて長生きしています。それからは私にとってカワニナはとても丈夫で飼育しやすい巻貝だと認識が変わりました。自然界にいるカワニナはたいていほとんど貝の先端が折れていますが、自家繁殖すると先は尖ったまま本来の姿で生活してくれます。写真もありますのでアップします。繁殖まで成功してからはカワニナはとても丈夫でよく増え飼育しやすい巻貝と感じています。

カワニナとは?

カワニナはカワニナ科に分類される巻貝の一種。東アジアの淡水域に棲む細長い巻貝で、ゲンジボタルやヘイケボタルといった水生ホタル幼虫の餌としても知られています。

飼育に必要なセット

60cm規格水槽60*30*36(ガラス蓋無し)、上部ろ過(蓋無し、セラミック、貝殻、ミネカル大地1kg)、貝殻、(牡蠣殻、ホタテ、アワビなど水槽内)、床面砂は化石を砕いた物5kg、水温計、水草、プレコフード、真夏のみ水槽用の小型扇風機、エアポンプ、エアーストーン 2ℓペットボトル5本(水ストック用)、メダカの餌、プレコフード

最初カワニナ5個と一緒に飼育していた魚類はメダカ10匹、ドジョウ2匹、川エビ10匹(ミナミヌマエビ)全て自然から採集してきました。水設置場所は西日が当たる程度の場所でした。それでも夏の間は水草がどんどんと成長していきました。日光の当たらない場所での飼育の場合はライトを当ててください。

エサ
プレコフード、白菜、落ち葉、野草の「はこべ」

ポイント
化石を砕いた砂を入れることだと思います。水質の安定、珪藻の培養にとても役立ちます。

水草

オオカナダモ、コカナダモ(全て自然採集) 購入する場合は必ず無農薬を選んでください。

自然採集した場合は水道水でよく洗ってから投入してください。

水質PH

アルカリ性、PHは7から8の間です。

水温、水槽設置場所

水温は冬7度から夏33度でした。夏場のみ水槽用の扇風機を使用していました。水槽の設置場所は西側の土間です。太陽光も西日のみ当たる形です。カワニナはあまり夏の暑さは影響していないと感じました。夏から気温が下がる秋までは小さなファンは回していました。ライトは設置していません。

水槽立ち上げ

60cm水槽の底面には化石を砕いた砂を4k使用、他には貝殻を砕いてもしくはそのまま入れています。水道水から水を入れ、上部ろ過槽にはセラミック材(セラミック材はなくても大丈夫です。)、化石砂1k、貝殻を敷き詰めています。水と砂が同じくらいの高さになるまで砂を入れて、ろ過槽の排水口を高くしてセパレートを取り払うちょっとした改良をしました。(そのまま使用すると砂を高く盛ることが出来ないため)さらに水草をろ過槽に入れました。(ひたひた位です。葉が水面から出ているところもあります。)水を入れてろ過機を回して水質が落ち着いてきたころ水草を投入(特に砂に埋めることもせずその後は伸び放題にしています。)そのまま一週間以上循環したのちカワニナたちを投入しました。

立ち上げ後、水替え

蒸発した分は、ペットボトルにストックして放置していた水を足していました。一月に一回底面の砂をホースで吸い取り水替えを行っていました。水はペットボトルにストックしておいた水を足していました。餌は一日2回、朝、夕にプレコフード1粒と川魚の餌を適量のみです。暫くしたある日、5月に水槽を立ち上げて1.2か月くらいたったころに、水槽のガラス面に小さなカワニナの稚貝がくっついていました。初めは繁殖したことが信じれずにいましたがその後どんどん増えて水槽がいっぱいになり、結果60cm水槽をもう一本同じ仕様で追加しました。8年たった現在も90cm水槽内でその時の子孫が生きています。今年はもう一度水槽をセットして子孫を再度増やしてみようと思っています。

ポイント

初めは二枚貝を長期飼育するために立ち上げた水槽でしたがカワニナを入れることとなり結果たくさん増やす事が出来ました。二枚貝を投入しなかった理由は水温が高すぎたためです。水温が33度となれば生きてはいられないと考えまたの機会にしようと思ったことでした。また、餌の珪藻の確保が確立できていなかったこともありました。

しかし、カワニナであれば珪藻以外にプレコフードで栄養は確保できるとも考えて投入しました。暑さの心配はありましたが採集した場所は水深は浅くとても気温も暑かったのでもしかしたらと思い飼育してみました。ポイントはアルカリ性を維持するために貝殻を使用し、水草をたくさん茂らせ、プレコフードも与えていたためと考えます。プレコフードはドジョウもミナミヌマエビも食べていました。

カワニナを長期飼育、繁殖を目指す方は参考にしていただけたらと思います。カワニナの稚貝は小さいながらも親と同じ姿形です。

今までうまく飼育できなかった、これから飼育をしてみようと思った方はお試しください。ホタルの飼育にも使えます。
今後もご報告いたします。

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