遺品整理は、故人の遺した物を整理し、必要なものと不要なものを分ける作業です。このプロセスは、故人の思い出を大切にしながら、残された家族や親族が新たな一歩を踏み出すための重要なステップでもあります。以下では、遺品整理業者の探し方、流れやポイントについて詳しくまとめます。
初めに、遺品整理は費用は高い傾向にあります。費用が安いからと言って決めないように気をつけていただければと思います。後々トラブルになってしまう可能性もあります。
理由といたしまして、片づけた際に発生する不用品の(ゴミ)処分費用が高いためです。*物価高騰のため、ここ数年ででさらに高くなっていると思われます。
一部地域を除いて一般家庭から出るゴミを処分するには、一般廃棄物処理を市区町村から委託された業者のみ扱うことができるからです。
遺品整理を依頼する際には、その業者が一般廃棄物処理業者であること、もしくは一般廃棄物処理業者と提携していることがとても重要になってきます。
*一部地域とは遺品整理業者に県が一般廃棄物処分認可をしたケースがあります。その場合には遺品整理業者単体で一般廃棄物処理場へ持ち込みが可能となります。
この場合、かなりレアな特別なケースとなります。
・遺品整理業者へ頼む場合の確認事項と注意点といたしまして
1、合い見積もりを必ず行ってください。
*少なくとも3社は行ったほうが良いと思います。
業者によってかなり金額に差があると思ってください。
2,その業者がゴミ処理に関して一般廃棄物業者と提携しているかの確認。
適切なごみ処理を行っているのか必ず確認してください。
3,見積もりに含まれている内容の確認。
・ごみ処分費用
・遺品整理費用
・部屋の消臭消毒費用(必要ない場合あり)
・亡くなった場所の清掃と消臭(必要ない場合あり)
・部屋全体の清掃費用
・実施年月日
・貴重品などの扱いなど記されたもの
・床材張替費用・畳張替費用・ふすま張替費用・クロス張替え費用(必要ない場合あり)
*上記は別途工務店の見積もりも必要になる可能性あり*不動屋さんの付き合いのある工務店を紹介してもらえる場合もありますし遺品整理業者の提携している工務店もあります。
どちらもない場合はご自身で見つける必要あります。こちらも3件は合い見積もりをとるようにしてください。
4、現状回復工事が必要な場合、工務店を紹介してもらえるかどうか
上記を必ず確認するようにしてください。
・業者に頼まずご自身で行うことも出来ないことは無いですが、とても労力がかかることを考えるようにしてください。
これから入居するにあたってお勧めの保険
・賃貸火災保険に加入(100万円保険)年間1万~2万円
入居する際にはマストといっても良い保険です。もしもの時に迷惑をかけないように必ず入っていたほうがよいでしょう。遺品整理単体もしくは部屋の改修工事両方必要になった際に必ず役に立ちます。
*遺品整理は~00万円まで部屋の現用回復には~00万円まで(合計100万円)となっているものの、遺品整理と原状回復工事を一括で受けてもらえる業者であれば、理由を話して見積もり金額を振り分けてもらうなどして100万円に収まるようにしてもらうことも一つの方法です。
*遺品整理業者が工務店と提携している場合は遺品整理業者に請求書を分けて発行してもらうことでうまくバランスをとることも可能と思います。
*保険につきしては、様々な会社が扱っているので入居する際にどこまで使用できるか必ず確認してから加入するようにしましょう。関係ない保険に加入してももしもの時に使用できない保険では全く意味がないです。もしも部屋で亡くなってしまったときに遺品整理と部屋の原状回復工事に使用できるのか必ず確認してから加入しましょう。*内容確認や加入は自己責任でお願いいたします。
100万円以内で納まる例として*あくまで例です。
・都内マンション2DKゴミ屋敷(ごみの量は2部屋床20㎝くらいのゴミの高さ)
・トイレは詰まって使用不可の状態、清掃と詰まりの改善
・虫が湧いていたので殺虫消毒(ゴキブリ、ハエ、蛆虫など)
・部屋全体の消臭消毒
・床の汚れは清掃で取れたため清掃消臭消毒のみ
・煙草を吸っていたので壁紙の張替1部屋のみ
・仏壇があったのでお焚き上げ供養。(位牌もすべてお焚き上げ供養)
こちらも予算内で行いました。提携しているお寺様にお願いしました。
壁紙の張替は清掃後後日に行います。*部屋を明け渡す前までに行う必要があります。
*間に合わない場合は依頼主に部屋の賃貸延長をしてもらう必要もあります。
部屋のかたずけ消臭消毒、清掃まで2日間から3日間
壁紙張替は見積(見積時間は1時間以内)張替は別の日に1日かかります。
ワンルームであれば10万円以内で収まることもあると思います。
一軒家であれば取り壊しも含めて数百万円かかることもありあります。
大きさ状況によってかかる金額は様々ですので、まずは見積もりを取ることをお勧めします。
遺品整理を頼むときに注意点として
故人の遺品を整理する。
* 故人が生前使用していた物や思い出の品を整理する。
空間の確保: 故人の物を整理することで、その後居住する新たな借り手に引き渡す準備をします。
法的手続きの準備: 遺品整理は、相続や遺産分割に必要な手続きの一環でもあります。
預貯金、所有不動産や資産価値のある品などを見つけ出して依頼主に渡すことも重要な役割になります。
何が必要で何がいらないかを事前に遺品整理業者に話しておくことが重要です。
・貴重品があったらとっておいてもらう。(現金・時計貴金属など)
・不動産関係の書類(登記簿謄本など)
・高価と思われる品
・依頼主が必要と思われる品
・写真など
*電気・水道・ガスは止めないようにしましょう。作業するにあたってとても重要です。
業者に頼まずご自身で行うことも出来ないことは無いですが、とても労力がかかることを覚悟する必要があります。
遺品整理は、以下のステップで進めることが一般的です。
ステップ1: 事前準備
・個人で行う場合
*お部屋の状態がきれいな場合やお亡くなりになられてからすぐに発見された場合などは、ご家族で行う方も稀にはいらっしゃいますが、それ以外は業者に頼んだほうが良いと思います。
その理由は、亡くなってから日数が立ってしまっている場合、特に夏場などは現実的にそれを経験したことがない方が行えるものでないからです。
・目に入る光景にひるんでしまう。
・大量の虫が発生している。
・腐った肉片がこびりついている。
・マスク程度ではごまかせない強烈な腐敗臭。
・ゴミ屋敷の場合もあります。大量なゴミの仕分けゴミ捨て
・賃貸などの原状回復工事は別途工務店を探す必要があります。
それでも行う場合には、
必要な道具を揃える: ゴミ袋(大量)、段ボール箱、マスク(箱ごと)、手袋(大量)、タオルなどを用意します。消臭消毒剤の準備、雑巾(大量)、養生テープ、着替え
整理を行う日程を決める: 家族や親族と相談し、整理を行う日を決めます。
*電気・水道・ガスは止めないようにしましょう。作業するにあたってとても重要です。
ステップ2: 整理の計画を立てる
優先順位を決める: 一番汚れている部屋から行います。
一人では難しいので最低3名~は必要と考えてください。*6畳一間でも3人は必要と思います。
*匂いが外に漏れないようにドアを締め切ったまま行う必要性もあります。
ステップ3: 整理作業を開始する
「必要なもの」「不要なもの」に分けます。
不要なものは燃えるゴミ・燃えないゴミ・鉄・缶・ペットボトル・粗大ごみなど分けていきましょう。
缶詰めなどは開けて中身と入れ物で分熱する必要があります。
不要なものの処分 不要な物は、地域のルールやマンションルームに従って廃棄します。大型ゴミや特殊な廃棄物は、事前に処理方法を確認しておきましょう。
*マンションなどでは一度に大量のゴミが出る際には事前に管理人さんに確認する必要もあります。
*一軒家でも同じです。
まだ使える物は、リサイクルショップに持ち込みも可能とは思いますが、部屋の状況によります。
匂いが染みついている場合は処分するしかないと思います。
整理、片づけが終わったら、部屋の掃除消毒消臭を行い、清潔な状態にします。
*始める前に汚れている場所があった際にはまず清掃してから片づけを始める必要があります。
自分たちで整理するのが難しい場合、遺品整理の専門業者に依頼することも一つの手です。プロに任せることで、スムーズに作業が進むことがあります。
*遺品整理を行う前に、相続や遺産分割について法律的な確認を行うことが重要です。
まとめ
遺品整理は、突然のことだったりと慌ててしまい、業者を比べずに頼んでしまいがちです。
見積もりから依頼まで最短でも1週間はかかると思いますので数社見積もりをする時間は十分にあります。後から後悔しないよう。冷静、慎重に選ぶことをお勧めいたします。
計画的に進めることで、スムーズに整理を行うことができ、心の整理にもつながります。感情的な負担を軽減するためにも、必要に応じて専門業者の利用を検討することをお勧めします。遺品整理を通じて、故人との思い出を大切にしながら、前に進んでいきましょう。
もしもの時に参考にしてくださればと思います。
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