アブラヒガイ飼育と繁殖、稚魚の飼育方法

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繫殖
ヒガイを餌にした繁殖状況

アブラヒガイとは

筆者の体験談からのお話になりますが

アブラヒガイは琵琶湖にしかいない絶滅危惧種の鯉科の淡水魚です。大きさは18cmほどで、成熟までに2年、寿命は8年くらいだとのことです。

日本のヒガイ仲間はアブラヒガイ・カワヒガイ・ビワヒガイの3種で、飼育方法は他の日本淡水魚と同じく、水換えやフィルター掃除、餌やりを定期的に行う必要があります。雄は色が濃く、雌は色が薄めで産卵管が出ているので、見分けは比較的簡単です。

水温については、冬は凍らなければ特に問題ありませんが、夏場は30度を超えないようクーラー(チラー式がおすすめです)を用意してあげましょう。

酸欠には弱いのでエアーポンプは必須になります。水を攪拌してくれるので水質を綺麗に保つ効果もありますよ。ちなみにウシモツゴも酸欠に弱く、酸素不足だと死んでしまうので注意が必要です。

産卵期は4月〜7月で、淡水二枚貝のエラに5mmほどの卵を産み付けます。産卵から4週間ほどで貝から浮上してくるので、3月初めに貝を投入すれば、3月後半〜4月前半あたりで稚魚が浮上してくる計算になります。

稚魚は目が大きく、胸鰭を使ってゆっくり泳ぎ、しばらくすると体に黒いラインが出てきます。

最初の餌は栄養価の高いブラインシュリンプがおすすめですが、冷凍ワムシや冷凍ブラインシュリンプでも問題なく育てられます。与えるときは、凍った固形餌を網に入れて溶かしてから与えるようにしてください。

ある程度大きくなったら、親と同じ餌(口に入るサイズなら大丈夫です)に切り替えましょう。餌は沈下性のものがおすすめで、浮上性の餌だと気づかないことが多いです。

雄は追星が出て、産卵期になると黒っぽく暗い色になり、光が当たるとギラギラ反射するのが特徴です。雄同士は激しく喧嘩するので、弱い雄が隠れられる場所を用意しておくと安心です。産卵期以外は色が薄くなり、二枚貝への興味もあまり示さなくなります。

一方雌は産卵管が伸びてお腹がふっくらし、二枚貝に興味を示すようになります。色は雄より明るくマダラ模様が出るのが特徴で、追星や体色の変化は雄の方がわかりやすく現れます。

産卵期に二枚貝を投入すると、アブラヒガイはすぐに興味を示して産卵行動に入ります。産卵自体は一瞬で、それを何度も繰り返す形です。

アブラヒガイメス 確認しずらいですが腹びれの後ろに産卵管が出ています。

ヒガイの飼育については下記の記事をご覧ください

基本情報

アブラヒガイ
├─ 基本情報
│ ├─ 和名:アブラヒガイ
│ ├─ 分類:コイ科
│ ├─ 生息:琵琶湖固有
│ ├─ サイズ:18cm前後
│ ├─ 成熟:2年
│ └─ 寿命:8年ほど

└─ ヒガイの仲間(日本の3種)
├─ アブラヒガイ
├─ カワヒガイ
└─ ビワヒガイ

アブラヒガイ
├─ 性別の見分け
│ ├─ 雄
│ │ └─ 体色が濃い
│ └─ 雌
│ ├─ 体色が薄い
│ └─ 産卵管が出ているため見分けやすい

├─ 飼育の基本
│ ├─ 日常管理
│ │ ├─ 定期的な水換え
│ │ ├─ フィルター清掃
│ │ └─ 餌やり
│ │
│ └─ 水温・酸欠対策
│ ├─ 冬
│ │ └─ 水が凍らなければ基本的に問題なし
│ ├─ 夏
│ │ ├─ 水温が30℃を超えないように管理
│ │ └─ クーラー推奨
│ │ └─ 特にチラー式が適している
│ └─ 酸欠対策
│ ├─ 酸欠に弱い
│ ├─ エアーポンプは必須
│ └─ 水の攪拌により水質を保ちやすい

├─ 関連種の注意
│ └─ ウシモツゴ
│ ├─ 酸欠に弱い
│ └─ 酸欠で死ぬことがあるため同様の対策が必要

└─ 産卵と発育
├─ 産卵時期
│ └─ 4月~7月

├─ 産卵方法
│ ├─ 淡水二枚貝を利用
│ ├─ 貝のエラに産み付ける
│ └─ 卵の大きさ:約5mm

├─ 発育の目安
│ ├─ 産卵から約4週間
│ │ └─ 稚魚が貝から浮上
│ └─ 3月初めに貝を入れた場合
│ └─ 3月後半~4月前半に稚魚が浮上

└─ 稚魚の特徴
├─ 目が大きい
├─ 胸びれを使ってゆっくり泳ぐ
└─ 成長すると体に黒いラインが入る

飼育環境

20cmほどに成長し、よく泳ぐため、60cm水槽以上が望ましいです。2〜3匹なら60cm水槽で飼育可能です。相性の良い魚、秋産卵型のタナゴ、ドジョウ、ヤマトヌマエビ(ただし口に入れば食べる)などと共存できます。土管などの隠れ家があると安心です。驚いた時に突進して傷つくこともあるので、静かな環境で飼育しましょう。

基本的な水換えとフィルター掃除をすれば丈夫で飼育しやすく、餌もよく食べます。機会があれば是非飼育してみてください。アブラヒガイを含む日本淡水魚達はとても綺麗です。

餌(親・稚魚)
初期のおすすめ
・最初:栄養価の高いブラインシュリンプがおすすめ
・代替:冷凍ワムシ、冷凍ブラインシュリンプでも育てられます。

与え方(冷凍餌の場合)
・給餌前に、凍った固形を網の中で溶かしてから与えてください。

成長後
・ある程度大きくなったら、親と同じ餌を与えます
→粒が口に入ればOK

・沈下性の餌がおすすめ
→浮上性の餌は気づかないことが多いです。

産卵期のオスの特徴(追い星・色)🩵
・追い星が出る
・産卵時期は黒っぽく暗色になり、光が当たるとギラギラ反射する

産卵期の注意(喧嘩)
・激しい喧嘩をするため、弱い雄の隠れ場所を用意します。

産卵期以外の特徴
・雄(オス):色が薄くなり、二枚貝にもあまり興味を示さなくなる
・雌(メス):色は比較的明るく、マダラ模様
→産卵管が伸び、腹がふっくらして二枚貝に興味を示します

二枚貝を入れたときの行動
・産卵時期になり二枚貝を入れると
・アブラヒガイはすぐに興味を示して産卵を始める
・産卵は一瞬で、それを繰り返す

飼育環境(水槽サイズ・同居など)

水槽サイズの目安
・20cmほどに成長し、よく泳ぐため
・60cm水槽以上が望ましい
・2〜3匹なら60cm水槽で飼育可能

相性の良い魚・同居候補
・秋産卵型のタナゴ
・ドジョウ
・ヤマトヌマエビ(ただし口に入れば食べる)

隠れ家・環境の工夫
・土管などの隠れ家があると安心
・驚いたときに突進して傷つくことがあるため
・静かな環境で飼育する

飼育のしやすさ(まとめ)
・基本的な 水換え と フィルター掃除 を行えば、丈夫で飼育しやすい
・餌もよく食べる
・日本淡水魚(アブラヒガイを含む)は美しい

お読みくださる方のご参考になれば幸いです。

よくある質問

Q1. アブラヒガイの飼育には何cmの水槽が必要ですか?
A1. 2〜3匹なら60cm以上の水槽が目安です。成魚は18〜20cmほどになり、活発に泳ぐため、余裕のある水槽を用意しましょう。

Q2. アブラヒガイの適正水温は何度ですか?
A2. 夏場は水温が30℃を超えないように管理してください。冬は水面が凍結しなければ基本的に飼育できますが、高水温対策としてチラー式クーラーの使用が推奨されています。

Q3. アブラヒガイの飼育にエアーポンプは必要ですか?
A3. 酸欠に弱いため、エアーポンプは必須です。エアレーションには水を攪拌し、水質を安定させる効果もあります。

Q4. アブラヒガイの繁殖時期はいつですか?
A4. 主な産卵時期は4月から7月です。産卵期になると、雄は体色が黒っぽくなって追い星が現れ、雌は産卵管が伸びて腹部がふっくらします。

Q5. アブラヒガイの繁殖に二枚貝は必要ですか?
A5. 繁殖には生きた淡水二枚貝が必要です。雌は二枚貝の外套腔やエラ付近へ卵を産み付けるため、魚だけを飼育していても通常は繁殖できません。

免責事項

本記事は管理人の経験に基づいて執筆しています。生き物の飼育・繁殖の結果は個体差や環境によって異なりますので、実践される際は自己責任でお願いいたします。また、採集・釣りを行う際は、各地域のルールや法令を必ずご確認ください。更に安全にも十分な配慮をお願いします。詳しくは免責事項ページをご覧ください。

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