ヘイケボタルの【生態・飼育方】を紹介しています。特徴と種類もわかります。

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昆虫類

飼育、繁殖方法の紹介です。

ヘイケボタル 平家蛍 英名Heike firefly 学名Luciola lateralis

コウチュウ目ホタル科に分類 大きさは7mmから10mm オスよりもメスのほうが大きくなる。

分布域 日本、北海道、本州、四国、九州 海外では東シベリア、朝鮮半島、中国北部などに分布しています。

ヘイケボタル、ゲンジボタルの生息地
  • ゲンジボタル、クメジマボタルと同じく水中にも棲息するホタル。その中でも一番小さいホタル。
  • ゲンジボタルよりも汚れた水でも生活できるなど順応性が高い。ゲンジボタルと並んで身近なホタルです。
  • 寿命は約1年。成虫は7から10日。

成虫は水しか飲みません。幼虫はタニシ、モノアラガイ、カワニナ、ミミズ、水生昆虫の幼虫、オタマジャクシなど

発生時期4月から10月(地域によります。)9活から10月にも成虫となるホタルもいて秋ボタルとも呼ばれています。
オスは発行しながら飛翔する。メスは体が大きいため川辺の草の上などに止まって発光している。
卵も幼虫もさ蛹も光る。成虫は求愛のため、卵と幼虫蛹は外敵から身を守るために光るといわれています。
日本で卵から幼虫、蛹まで光るホタルは本種を入れてクメジマボタル、ゲンジボタルの3種。

産卵6月7月に水際のコケや草の根元に100個前後の卵を産み付けます。20日程で幼虫となる。幼虫のまま冬を越して、翌年5月、6月に水際の斜面に土繭を作りその中で蛹となります。その後20日程で成虫になります。卵から成虫までは約1年を要します。ゲンジボタルと違いほとんどが1年で成虫になる。

見分け方

ヘイケボタル 赤い部分の上から下まで太い黒いラインが入る。
ゲンジボタル 赤い部分の上から下まで黒いラインが入るが細い。真ん中あたりに黒い斑点がはいる。さらに斑点の中心から十字に黒いラインが伸びる者もいる。
ヒメボタル 赤い部分の上から黒く色がつくが下までは届かない。大きさもほかの2種よりも小さい。

発光器オスは2節メスは1節
光の点滅チカ、チカと早い点滅で光る。
飛び方は直線的に飛翔します。地域ごとに違いがあり、北海道は発光間隔は約1秒、本州以南では0.5秒などの違いがあります。

捕まえ方飛んでいるホタルを網で捕まえる。葉に止まっているところを捕まえるなど
夜間に採集に行くことがほとんどと思います。川沿いなどに多くいるため採集などには注意が必要です。落下など気を付けてください。安全第一です。昼間のうちから下見をお勧めします。危険な場所もある。採集自体禁止の場所もあります。事前に調べてから出かけることを推奨いたします。
ホタルは光でコミュニケーションをとっています。明るい光など(強い光)は当てないようにしましょう。求愛の妨げになってしまいます。
必要以上に捕まえないようにしましょう。
東武動物公園のホタリウムでは1年を通してヘイケボタルが見られます。*以前は飼育温度の原因により1年中は見れなかったようです。

ホタル鑑賞の注意点虫よけスプレーをしない。光を出さない。フラッシュをつけない。車のウインカーをつけない。ヘッドライトをつけないです。出てしまったゴミは持ち帰りましょう。

ホタルの一生、卵から産まれた幼虫は冬眠はせずに石の下などに隠れて水の中で越冬します。(11月から5月中旬まで)生まれたときは体長は約1mm、脱皮をしながら成長して、終齢幼虫では1cmから1.5cmになります。
4回の脱皮で終齢となります。(5齢)日中は水田の畔に近い稲や草の根元、泥の中に隠れていて夜になるとその周囲を歩き回ります。
5月上旬上旬から6月上旬に水から上がって土に潜り繭を作り10日程で蛹となります。その後20日程で成虫となり土の中から出てきて飛び回りペアを見つけて交尾、産卵をします。そして、産み付けられた卵から幼虫となり水の中で冬を越して成虫となり交尾、産卵をしてホタルの一生を終えます。

幼虫の上陸は雨の日の夜に行われます。(*雨の夜の上陸が多いが朝に上陸する幼虫もいるようです。)上陸後、水際の斜面に土で繭を作ります。
土中数cmの場所に繭を作り蛹となります。
成虫は日中は暗く涼しい草の中や葉の裏などで休み、夜になると飛び立ちます。

光る理由はお尻に発光器があり、ルシフェリンという発光物質とルシフェラーゼという酵素がお腹の中の酸素と化学反応を起こして光を作り出しています。

飼育方法はゲンジホタルと同じ飼育セットを使用できます。*ゲンジボタルの飼育方法記事を参照ください。成虫は水しか飲みません。
成虫の虫かごの中に草、ミズゴケを入れて朝夕2回霧吹きで適度な湿気を与えてください。*朝夕以外でも乾燥していたら霧吹きしてあげてください。直射日光を避ける。

幼虫の水温は26度以下、水温は低くても問題はありませんが温度が高いと死んでしまいます。他の飼育記事には水温30度でも元気にしていると書いてはありますが低いに越したことはありません。今は15,000円も出せばペルチェ式ではありますが水槽用のクーラーが購入できます。本気で飼育、繁殖をする場合は必須のアイテムといえると思います。*脱皮したての幼虫はとても弱いです。そっとしておきましょう。

早ければ上陸は3月から始まります。上陸後、蛹になる土は荒木田土を使用。現地の土が手に入れば一番良いと思いますが難しいと思いますので代用ください。*荒木田土だけでなく、赤土、枯れ草、腐葉土、川砂などを混ぜてみてください。飼育環境をなるべく自然に近い形に合わせることが飼育の成功につながると思います。

ヘイケボタルはとても成長が早いため人工飼育では最短4か月で成虫になります。

これからも新しい情報があれば更新していきます。参考にしていただけたらと思います。

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